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スワップ運用で、最も警戒すべきは金利変動リスクである、という話が前ページでした。
そこで、日本の金利は上昇するのかを考えてみたいと思います。
◆日本の政策金利
たとえば、豪ドル/円でスワップ運用する場合、日本の金利が上昇して、豪州の金利より高くなると困ります。
スワップポイントを支払うことになるからです。
そこで、スワップ運用する時に、まず気になるのが日本の金利は上昇するのか、という点です。
基本的に、政策金利を決定する日本中央銀行(略称「日銀」)は、金利を上げたいと考えているようです。
ゼロ金利政策は、通常の金融政策ではありません。非常用の策として用いたものだからです。なるべくはやく正常な金利に復したいと考えることは、ごく当たり前なことでしょう。
日銀はがんばって、なんとか、金利を0.75%にまで上げたことがあります。
ところが、運悪く、リーマンショックが起こり、2008年末に世界協調利下げが行われる羽目になりました。
それにともない日本の金利も下がり、現在はゼロ金利政策に戻って、0.10%です。
◆金利が上がったけど…
金利を上げるには、インフレ率が上昇する必要があります。
一般的には景気が良くなるとインフレが起こり、それを抑えるために金利を上げることになります。
ところが、インフレというのは、景気と関係なく起こる時があります。
(1)「為替相場が長期的に円安になる」
輸入インフレと呼ばれています。円安になれば、輸入品の値段が上がるので、その影響でインフレになっていくパターンです。
(2)「商品やサービスの供給が足りなくなる」
商品の値段は、需要と供給の関係で決まる、と中学の社会科の教科書に載っていたような気がますが…。
魚が取れなくなる不漁では、魚の値段が上昇します。
野菜が不作になると、野菜の値段が上がります。
ついこの前まで、トウモロコシの値段が上がったために、いろいろなモノの値段が上がりました。
投機の影響が強かったと言われていますが、何故、価格がつりあがったのかといえば、トウモロコシを欲しがる人が増えると考えたからです。つまりトウモロコシの需要が増え供給が追い付かなくなったということです。
(3)「石油価格の高騰」
現在の日本では石油がなければ、物を生産することも、流通させることもできません。
石油の価格が上がれば、あらゆる物価が上昇します。
これらは、2008年前半の日本で起こったことです。
そのため、日本の景気は悪いにも関わらず、政策金利を0.75%まで上昇させることができたのです。
本来、「不景気下のインフレ」は最悪な状況であり、これが起こると対応が難しいといわれています。
「まともなインフレ」ではなかったわけです。
◆日本の景気が良くなって金利が上昇する時は来るのか
では、日本に「まともなインフレ」はくるのでしょうか。
景気が良くなって、サラリーマンの給与が上がるのでしょうか。
サラリーマンの給与は、年々下がり続けています。非正規労働者も増加し、経済格差も広がっているといわれています。
今の状況から、明るい将来を予測するとことは困難です。
とはいえ将来を予測できないところに、投資機会が生まれるわけですが…。
日本では内需拡大は、これから難しくなっていきます。
それと相まって、日本の景気が良くなって金利が上昇するという場面を想像できません。
スワップ運用には絶好な環境といえます。外貨投資は、日本経済不況時における資産防衛のための手段です。
次は、「日本の金利が上がらない要因」について。
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