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日本の金利が上がらない要因について考えてみたいと思います。
金利を上げるには、景気回復が必要です。
◆日本の政策金利は低い方が良い?
日銀は政策金利を上げたがっています。とにかくゼロ金利政策をやめたいからです。
とはいえ、日銀も、政府も日本の金利が高止まりすることは望んでいないでしょう。
何故なら、金利が高いと
・円高になる
・日本国債の金利が上昇する
・デフレになる
(1)円高になる
輸出企業が日本経済を支えているらしく、円高になると景気が悪くなります。
行き過ぎた円高になれば、為替介入もおこりうるでしょう。
これを回避するには、日本の外需依存型経済を、内需依存型経済に転換させるというのが一つ。
もう一つは、円安になるように、金利を低く抑えることです。
低金利は円安要因ですから、わざわざ金利を高くして円高要因を増やすとは思えません。
為替は様々な国のいろいろな要因のバランスの上に決定されるいわれています。
すくなくとも、米ドル/円において、円安ドル高を維持したいところでしょう。米国よりは金利を低くしておくことが考えられます。
(2)日本国債の金利が上昇する
国債金利は、国が債権者へ支払う利息です。日本は850兆円もの借金があるといわれています。
これは日本政府が発行した「赤字国債」の金額です。
国債の金利が1.5%とすると、850兆×1.5%=12.75兆円の利息を、毎年返済しなければなりません。
政策金利が上がれば、国債の金利も上がる可能性が高いわけです。
政策金利が上昇すれば、借金の利息が増えるため日本の財政を圧迫します。
民主党が政権を取り、予算の組み替えに必死になっているのは、この国の借金が膨大な数字になっているからです。なんとか、借金を減らしつつ、膨らみ続ける福祉予算を確保しなくてはなりません。
先進国の中でも日本の財政状況は悪く、格付け会社のソブリン格付けは、上から3段目くらいです。南アフリカよりも1段階上でしかありません。
政策金利が上昇すれば、国の財政破綻へ一歩近づくことになります。
国債金利上昇を抑えるためにも、政策金利は抑えておく必要があります。
(3)デフレになる
そもそも金利を上げるのは、インフレの進行を抑えるためです。
好景気の時、インフレがおこり、これを抑えるために金利を上げるわけです。
つまり不景気時に金利を上げるとデフレになるということです。
デフレは、景気回復を遅らせる一番の原因です。
基本的に、不景気時に金利を上げることは考えられません。
◆日本の景気回復
日本の景気回復は非常に難しいと思います。
日本の景気が回復するには
・産業革命が起こる
・内需依存度を増やす
(1)産業革命がおこる
とんでもない技術革新、大発明が日本で起こることです。これを予測することは不可能です。
突然、ビックニュースが日本を、世界を駆け巡ることになるでしょう。
もしそうなれば、景気回復の可能性はあります。
(2)内需依存度を増やす
外需は、世界を見ても当てになるところは中国とインドくらいです。ですが、この2国も、当てにし続けることには無理があります。
最終的には、日本の内需に頼らなくはなりません。
しかし内需拡大には、問題も多いのです。
まず、消費する人口(青壮年層)が減っています。少子化の影響です。消費者人口が減っているので、内需拡大効果がどれほどのものか疑問があるということ。
二つ目は、高齢化がすすむことで、医療福祉費が増大し、それを税金で助ける必要があります。そうすると増税になることはさけられません。ますます財布の紐を固くすることが考えられます。
成熟した経済大国は、それほど経済成長しなくなるものです。
日本の好景気を実感できるほど、よくなることはもはやないでしょう。
日本では、経済成長率GDP比2%できればよいといわれています。
近年では、小泉政権のころが一番景気が良かったようですが、経済成長率は2%程度です。そのころ好景気を実感できた人はどれほどいたのでしょうか。サラリーマンの給与は、その当時でも下がり続けていました。
サラリーマンの給与が上昇しなければ、景気はよくなりません。
景気が良くならなければ、インフレは起こりません。
インフレが起こらなければ、金利は上昇しません。
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